高校中退から編入

様々な事情があったにしろ高校を中退した人たちが最も現実を見せつけられるのが、就職するにしても非正規雇用の割合が多いなどの高卒者と比較しての待遇の悪さです。
やはりあくまでも中卒であるという学歴の事情、また、学校生活を途中で放棄してしまったという“現実”から来る正社員としての採用への不安などを背景に、高校中退者が高卒者と同じようにやって行くのはなかなか大変です。

そんな高校中退者が、高校卒業者と同等だと認められるための国家試験が「高卒認定試験」です。
この試験を実施している文部科学省も、前身である「大検」と同じく大学に行くための資格としてだけでなく、広く就職にも活かせるようにと社会に向けて広報活動を行っています。
高卒認定を通じて、進学への道、就職への道が開けるということは、制度的には明らかであり、毎年多くの高校中退者が高卒認定試験を活用して前進しています。

ところが、高卒認定試験を高校中退者が考える時に、1つ大きなポイントがあります。
それは、高卒認定の制度では、どんなに頑張っても、「高校卒業」にはならないということです。
高卒認定は、単に学力の面においてのみ、高校卒業者と同等以上の能力があると国が認めるに過ぎないのであって、高等学校を卒業したということには残念ながらならないのです。

そこでおススメなのが、定時制や通信制の高校への編入です。
特に公立高校の定時制科、通信制科なら、費用の面でもかなり安く高卒の資格を取得することができるようになります。
定時制なら夜間や休日など、通信制なら月に何度かのスクーリング日以外は全く学校に行く必要も無く高校卒業という立場に立つことができます。

生涯学習が叫ばれ、進路の面でも様々な選択が可能な昨今、編入ができる高校も公立、私立合わせて数多くあります。
中には、芸能やダンスのコース、留学、ネイル、美容の各コースなど、自分の興味や趣味に合わせた進路選択が可能なスクールもあります。

高校中退という結果自体が人生や就職においてプラスになることは、あまり無いでしょう。
しかし、それをきっかけとして、より多くの人生経験をするのであれば、その後の人生にはむしろプラスになるはずです。
高校を中退しても、いろいろある道を検討し、最も良い選択ができるようお祈りします!